調教タイムの見方 – 調教欄には馬の調子が隠されている!

まずは競馬の調教タイムの見方を勉強しましょう。調教タイムの見方は一度覚えてしまえば簡単です。競馬新聞などの調教欄には、実にたくさんの情報がつまっているのです。

実際に調教タイムをどうやって競馬予想に活かすか?を知りたい方は、こちらのページをご覧下さい。このページでは、調教欄の見方について説明します。

調教タイムの見方

調教欄の見方

まず調教タイムそのものの見方についてです。
図の青い四角を見てください。65.1 – 50.8 – 37.4 – 12.5というタイムです。
これは、ラスト1F(200m)が12.5秒、最後の3F(600m)を37.4秒、最後の4F(800m)を50.8秒、最後の5F(1000m)を65.1秒でそれぞれ駆け抜けた、ということを意味しています。

調教タイムとラップタイム
なぜ「最後の××」と書いているかというと、実際には助走部分があり、スタート直後のタイムは掲載されていないからです。助走部分はゆっくりとした走り出しなので、考慮する必要はないでしょう。上記の例の場合、この競走馬は5ハロン(1000m)を65.1秒で走った、と考えればよいです。

調教タイム以外にも、さまざまな情報がここには載っています。

①:調教の強さ、脚色

図中のは、調教の強さ、脚色を示しています。大まかには、馬なり < 強目 < 一杯 の順に強い調教になります。「一杯」は、目一杯に追っている調教を指します。一般的には、走破タイムが最も早くなります。「馬なり」の場合、騎乗者はほとんど手を動かしません。軽い調教だったり、”15-15″のように一定の速度で走ったりすることが多いです。
※15-15とは、1ハロンを15秒で駆け抜ける、という調教を指します。図中の上から4段目の馬なり調教が15-15の典型例です。

②:走った位置

は、走った位置を示しています。坂路ではなくトラック(円形コース)で調教されたときに表記されます。1~9のどれかで、数字が小さいほどコースの内ラチ沿いを、数字が大きいほどコースの外側を走ったことになります。
坂路以外のトラックコースは実際の競馬場と同じく円形をしているため、コーナーを回るときに内側なのか?外側なのか?で意味が変わってくるのです。ですから同じ調教タイムでも、馬場の内側と外側とではまったく価値が異なります。実際の競馬と同じです。調教コースによって差はありますが、1と9とではタイムに換算して1.5秒程度(6Fの場合)の差が生まれます。

③:自身のベストタイム

は、自身のベストタイムです。今回と同じ追い切り場所における、過去のベストタイムが記載されます。今回の調教タイムがこれより早い場合は「自己記録更新」ということになりますね。
「調教タイムは早ければいい」とは一概には言えません。しかし今までで一番早い調教タイムを出したということは、成長著しいか好調なときが多いので要注意です。

④:連対時の調教タイム

は、連対時の調教タイムです。競馬ブックでは■マークで表記されます。連対時の調教タイムは、ベストタイムと同じくらい重要です。

⑤:前走時の調教タイム

は、前走時の調教タイムです。競馬ブック◇マークで表記されます。前走で連対している場合は、(2)と同じタイムになっているでしょう。
③~⑤のベストタイムや連対時のタイム、前走時のタイムは、競馬新聞によっては表示していないものも多いので注意してください。

⑥:併せ馬の内容

は、併せ馬の内容です。単走の場合は表記がありません。併せた馬の名前やクラス、追走したのか先行したのか、先着・遅れとその着差、などが記載されます。「同入」や「併入」というのは、一緒に並んで走っているという意味です。

※上図を再掲
調教欄の見方

⑦:走った回数

は、走った回数を示しています。トラックではなく坂路で調教されたときに表記されます。これはあまり気にする必要はありません。
ただし本数をたくさん走っている場合は、それだけ坂路調教をしっかり行ってきた、ということを意味します。たった一行で表されていますが、これは脚元に不安がなくしっかり調教できている証拠なので注意が必要です。

⑧:調教場所と調教コース

調教場所と調教コースです。省略されることが多いですが、次のような意味です。

美浦トレセン。北馬場と南馬場があり、「北」や「南」と書かれることも多いです
栗東トレセン。こちらは一カ所だけなので、「栗」といえば栗東トレセンです
その他 競馬場で調教を行ったときなど。例えば「札」は札幌競馬場、「小」は小倉競馬場だったりします
坂路です
W ウッドチップコースです。ウッドチップが複数のコースで存在する場合、たとえばCWやDWなどと表記されます
P 近年新設されたポリトラックコースです。脚元への負担が少ないです
芝コースです
D ダートコースです
ダートコースは「ダ」と書かれることもしばしば

調教馬場は競馬新聞によって表記が異なったりするので、分かりづらいかもしれません。そんなときは、各トレセンに設置されている調教コースを覚えてしまえば、どんな表記でもすぐに分かります。この表を覚えてしまいましょう。

⑨:馬場状態

馬場状態です。実際の競馬と同じく、良/稍/重/不 のいづれかです。

⑩:調教日

走った日付です。日にちしか表示されていないことが多く分かりづらいかもしれませんね。月の表記はありませんが、日にちだけ分かれば十分でしょう。

⑪:騎乗者

騎乗者です。「助手」は調教助手が、「調師」は調教師が乗ったことを意味しています。それ以外の人名は騎手が乗ったときです。
馬のクセを知るためにジョッキーが調教にも乗ることはありますが、助手だからダメとか、騎手だから良い、ということはありません。

⑫:最終追い切り(本追い切り)

最終追い切り(本追い切り)を示しています。本追い切りはレース週の水曜日か木曜日に行われます。たまに、最終追い切りをした後、前日追い(レース前日にも調教をする)をすることもあります。
レース週の水曜日か木曜日に行われた調教が「本追い切り」なので、日付を見て判断して下さい。

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